【ほんのり怖い話】遭難者の遺したテープレコーダー

ほんのり怖い話

1000: 裏飯屋がお送りします 2004/04/04 04:04:04.44

ある男が一人で登山に出かけたまま行方不明になった。

3年後。湿地帯でその男の遺骨が発見され、遺留品も回収されたが、そのなかにはテープレコーダーがあった。

テープには大声で助けを求める男の声が録音されていた。
男はどうやら何か怪我をして、動けなくなったらしかった。

テープのことはマスコミにも公表されたが、遺族も警察関係者も公表をひかえていた部分があった。

 

 

そのテープには、助けを求めるメッセージとは違うものも録音されていた。
何かに非常におびえた男の声だった。

どうやら夜に何かが起こっているようだった。
男は必死にテープにむかって口述している。

一日目
「夜になると人の声がする・・・呼ぶ声がする・・・こんな夜中に誰もいないところに・・・だれもいないのに・・・」

二日目
「たすけて・・・声がする。夜になるとあいつがやってくる・・・暗闇から呼んでいる・・・昨日より近くなっている・・・おそろしいよ・・・おねがい、たすけて・・・とてもこわい、とても・・・だれかたすけて・・・」
三日目
「近くまで来ている・・・たすけて・・・人が・・・ヒッ・・・・・こわい・・近くまで来ている・・・おねがい、たすけて・・・おねがい、おねがいよぶ・だれも・・・ひ・あいつ・・ちか・・・・こわいよ・・たすすぐそばまで・・たすけ・こえが・・・おねがい、・・た・・・・て」

こうしてテープはそこで切れている。
それ以後、男はテープに何も録音していない。

警察はこのテープを詳しく分析した。
テープはずっとその男の声だけで、他の怪しい物音は入っていなかった。

しかし、三日目のテープが最後に切れるところで、これまでとは違う音が録音されていた。

そのことに関して、分析家も理解不能だった。
それは、遭難した男の声とは違う、別の人間の声だった。

レコーダーのすぐそばで発せられている。
耳元でささやかれたかのように、はっきりと。

 

 

オイ

 

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