【意味怖】家族で出発する前の会話

意味がわかると怖い話

1000: 裏飯屋がお送りします 2004/04/04 04:04:04.44

おい、まだかよ?

俺は、女房の背中に向かって言った。
どうして女という奴は、支度に時間が掛かるのだろう。

もうすぐ済むわ。そんなに急ぐことないでしょ。…ほら翔ちゃん、バタバタしないの!

確かに女房の言うとおりだが、せっかちは俺の性分だから仕方がない。

 

 

今年もあとわずか。世間は慌しさに包まれていた。
俺は背広のポケットからタバコを取り出し、火をつけた。いきなりで、お義父さんとお義母さんビックリしないかしら?
なあに、孫の顔を見た途端ニコニコ顔になるさ

俺は傍らで横になっている息子を眺めて言った。

お待たせ。いいわよ。…あら?
ん、どうした?
あなた、ここ、ここ

女房が俺の首元を指差すので、触ってみた。

あっ、忘れてた
あなたったら、せっかちな上にそそっかしいんだから。こっち向いて
あなた…愛してるわ

女房は俺の首周りを整えながら、独り言のように言った。

何だよ、いきなり
いいじゃない、夫婦なんだから

女房は下を向いたままだったが、照れているようだ。

そうか…、俺も愛してるよ

こんなにはっきり言ったのは何年ぶりだろう。

少し気恥ずかしかったが、気分は悪くない。

俺は、女房の手を握った。

じゃ、行くか
ええ

俺は、足下の台を蹴った。

 

 

 

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一家心中の話。

…ほら翔ちゃん、バタバタしないの!」は、母親が息子を殺している描写だろう。

孫の顔を見た途端ニコニコ顔になるさ」とあるのは、すでに父親の両親は他界していて“天国で孫と会えるから喜ぶだろう”という意味だと思われる。

とはいえ、一家心中では父親と母親は天国には行けないだろうが…。

 

 

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