【怖い話】トンネル前の女

オカルト・怖い話

去年の夏、僕達にとっては社会人になって初めての夏休み。

春から慣れない環境で働いたストレスを発散しにナンパ目的で男3人、海へ遊びに行きました。

当日はレンタカーを借りて、海や街で女の子達に声を掛けましたが、結局どの女の子達とも上手くいきませんでした。

夜中の1時過ぎ、人もいなくなってきたので、旅館に戻る事にしました。

 

街から旅館へは車で15分位で、いくつかトンネルを通って行く、周りは林などで外灯も少なく何もない暗い道でした。

何個目かのトンネルへ入ろうとした時、後部座席の友達が


おい、女がいるぞ

と言い出しました。

白いワンピースを着た綺麗な女の人がトンネルの前に立っていたんです。

 

僕達はこんな時間に、こんな場所で、車もなく1人で立っている女の人に変な印象を感じながらも声を掛けに行きました。

女の人の横に車を止め、窓から

「ねぇねぇ、何してるの?送ろうか!?乗りなよ!!」

と運転席の友達が声を掛けました。

でも、女の人からは返事がないんです。

 

無視しているのかと思って

「ねー、シカト!?」

って更に話し掛けました。

すると、女の人が足元からスゥーっと消えてしまったのです。

 

3人とも驚いて急いで車を走らせました。

トンネルを抜け、旅館に着いて慌てて車を降りました。

しかし、後部座席の友達の様子がおかしいんです。

どうしたのかと思って話を聞くと、トンネル前で消えた女性が後部座席で自分の隣に座り、

旅館に着くまでの間、物凄い形相で腕を掴まれ、真っ赤な目で睨まれ続けていたそうです。

 

前に座っていた僕達はまったく気付きもしなかったし、ルームミラーにも映っていなかったんです…

なのに友達は汗をビッショリかいて真っ青な顔をして、腕には手の形をしたアザがついていました。

 

どうやら僕達は霊に声を掛けてしまったようでした。

それ以来、ナンパはしていません。

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